投稿者「広島大学アクセシビリティセンター」のアーカイブ

後期集中講義の履修登録のお知らせ

=後期集中講義の履修登録について=

平成21年度後期教養教育科目(集中)「環境・情報アクセシビリティ研究」と「障害者支援ボランティア概論」の履修登録が始まりました。履修希望の方は、下記の期間内に「もみじ」で登録してください。
不明な点等は、アクセシビリティセンターまで連絡をください。

——————————
科目:「環境・情報アクセシビリティ研究」
講義コード:65100002
開講日程:2009年9月9日(水)/10(木)/11日(金)
場所:霞キャンパス 医学部第一講義室
  ※東広島・東千田キャンパスの学生も受講可
履修登録期間:7月6日(月)~9月http://133.41.16.67/wp-admin/edit.php4日(金)

——————————
科目:「障害者支援 ボランティア概論」
講義コード:62230001
開講日程:2009年9月28日(月)/29日(火)/30日(水)
場所:東広島キャンパス 総合科学部L201
  ※霞・東千田キャンパスの学生も受講可
履修登録期間:7月13日(月)~9月18日(金)
——————————

問合せ先:アクセシビリティセンター 
(担当 山本幹雄、岡田菜穂子)
082-424-6324
achu@hiroshima-u.ac.jp

「アクセシビリティリーダー育成協議会」設立

産学官の連携による「アクセシビリティリーダー育成協議会」を設立

国立大学法人広島大学(所在地:広島県東広島市)、マイクロソフト株式会社(本社:東京都渋谷区)及び独立行政法人日本学生支援機構(本部:神奈川県横浜市)は、産学官の連携により「アクセシビリティリーダー育成協議会」を2009年6月1日(月)に設立し、ITの利活用などにより修学・就労・生活環境のアクセシビリティ向上を推進する人材「アクセシビリティリーダー」(注1の育成を全国の国公私立大学において展開していくことを発表します。

(注1アクセシビリティとは、情報、サービス、製品、環境などの、利用しやすさ、使いやすさを意味します。

障害学生支援で最も先進的な取組を進めている大学の一つである広島大学(注2と、Microsoft® Windows®など多くのユーザーに利用されているソフトウェアを開発しているマイクロソフトは、アクセシビリティ分野における産学連携として、2004年よりアクセシビリティリーダーの育成を行ってきました。両者の連携により、広島大学では、2006年より資格制度として、「アクセシビリティリーダー育成プログラム」を本格的に開始し、講義、実習および試験を経て、この資格が取得できます。これまで、広島大学の学生約800名がアクセシビリティの講義を受講し、93名の学生が認定資格を取得しました。また、認定資格取得者の研修の場として、2004年より、障害者のIT利活用などを学ぶ「アクセシビリティリーダーキャンプ」をマイクロソフトと実施し、これまで約60名が参加しました。

このたび、広島大学とマイクロソフトが協力して、実施してきたアクセシビリティ人材育成の取り組みを、全国の国公私立大学へ対象を拡げます。今後、アクセシビリティの人材育成は、独立行政法人日本学生支援機構(注2、広島大学、マイクロソフトが発起人として設立される「アクセシビリティリーダー育成協議会」を通じて、展開されます。

(注22008年全国障害学生支援センターの調査による

(注3独立行政法人日本学生支援機構は、全国の高等教育機関の支援を行う文部科学省管轄の機関です

目的

「アクセシビリティリーダー」認定資格制度を全国の国公私立大学に普及し「アク セシビリティリーダー」の育成を推進

社会における「アクセシビリティリーダー」の、地域や企業におけるインターンシップなど活躍の場を開拓し、人材活用の方策を協議

目標

2014年3月までの活動を通じて、以下のゴールを目指す

アクセシビリティリーダー認定者:300名

アクセシビリティリーダー育成プログラム実施大学:20国公私立大学

会長

浅原利正(広島大学長)

幹事と役割

広島大学

障害学生支援とアクセシビリティリーダー育成プログラムのノウハウを活かし、カリキュラム作成、資格認定試験の実施、および事務局業務を実施

マイクロソフト

WindowsやOffice製品などソフトウェアのアクセシビリティへの取り組みを活かし、マイクロソフトテクノロジーを活用した障害者のIT活用についてのアドバイスやカリキュラム作成の支援、アクセシビリティリーダーキャンプの企画や実施、協議会に賛同する企業への呼びかけを行う

日本学生支援機構

全国の国公私立大学とのネットワークを活かし、講演会・研修会、ホームページ等を通じて、全国の国公私立大学の教職員に対する普及活動を行う

会員(2009年5月現在)

広島大学(幹事)

マイクロソフト株式会社(幹事)

日本学生支援機構(幹事)

関西学院大学

富山大学

広島文教女子大学

富士通株式会社

日本アイ・ビー・エム株式会社

活動内容

  • 年に4回のアクセシビリティリーダー育成会議を実施し、全国の大学のアクセシビリティリーダー育成プログラムの展開やリーダー取得者のインターン等での活用を協議
  • アクセシビリティリーダー認定制度のカリキュラム(テキスト、指導要領、オンライン講義等)、認定試験の作成 (資格は1級と2級を提供し、各大学がカリキュラムにあわせて選択)
  • アクセシビリティリーダー資格取得者の研修の場としてのキャンプの実施
  • 地域ボランティア、企業でのインターン、広く社会での資格を生かした活躍等アクセシビリティリーダーの人材活用
  • アクセシビリティリーダー育成プログラム実施大学拡充のための広報活動等

詳細情報は、以下のWebサイトを参照ください。

http://www.alp.hiroshima-u.ac.jp/

日本学生支援機構の取り組み

日本学生支援機構は、共 同利用機関として各大学等に共通の課題について相互に連携・協力し、学生支援が効果的に行われるよう大学等を支援しています。その中で、障害のある学生へ の修学支援として、障害学生修学支援ネットワークを作り、一丸となって大学等の障害学生支援制度の整備を目指しています。今後もこのネットワーク事業にお ける相談、研究促進、研修の各種取組を進めることにより、全国の大学等が相互支援を図り、独自には対応できない課題を解決し、障害のある学生の修学支援の 充実につなげていきたいと考えています。また、障害のある学生に対する修学環境の整備が進むことで、これまで高等教育機関への進学を考えていなかった生徒 が進学に関心を持ち、学びたいと思う障害のある生徒が一人でも多く高等教育機関へ進学し、有意義な学生生活を送れるよう、各大学等に対する支援のあり方を 追求していきたいと考えています。

日本学生支援機構 障害学生修学支援課のWebサイト

http://www.jasso.go.jp/tokubetsu_shien/

広島大学のアクセシビリティの取り組み

広島大学は、「すべての学生に対して、同一で質の高い教育を保障する」を基本方針とし、障害のある学生に対する修学支援を全学的に行い、修学環境のユニバーサルデザイン化を推進しています。国内では、初めてアクセシビリティ教育を体系化し、平成18年 度より「アクセシビリティリーダー育成プログラム」を開始、資格取得者の地域貢献プログラムを展開するなど人材育成にも力を注いでいます。また企業や行政 と連携し、アクセシビリティ支援や人材活用システムの開発も進めています。広島大学は、これまで行ってきた障害学生支援とアクセシビリティリーダー育成プ ログラムのノウハウを活かして、カリキュラム(テキスト、指導要領、オンライン講義等)や、資格認定制度を整備・拡充し、他大学の学生や社会人の資格取得 が可能となるように教育プログラムを標準化し、人材育成の取組を学外に開かれた形で推進します。

広島大学 アクセシビリティセンターのWebサイト

http://home.hiroshima-u.ac.jp/achu/

マイクロソフトのアクセシビリティの取り組み

マイクロソフトでは、障害者や高齢者をはじめあらゆるユーザーに使いやすいテクノロジーを提供するべく、Windowsをはじめとする自社製品やパートナー製品のアクセシビリティの向上や、PowerPointなど企業やコンシューマー向けに開発された製品の障害のある方への利活用に取り組んでいます。さらに、大学、NPO、教育機関と連携し、アクセシビリティを理解し、活用できる人材の育成も行うことで、あらゆるユーザーがテクノロジーを活用できる環境を促進してまいります。

マイクロソフトアクセシビリティのWebサイト

http://www.microsoft.com/japan/enable/

以上

質の高い大学教育推進プログラム(教育GP)に採択

平成20年度「質の高い大学教育推進プログラム」(教育GP)に「アクセシビリティリーダー育成プログラム」が採択されました。

プログラム詳細

目的

本取組は,人に優しい社会をリードする人材「アクセシビリティリーダー」を育成する教育プログラム及び資格認定制度を確立し,本学の在校生,教職員,学外の学生,社会人とその対象を順次広げ実施していく中で,大学教育の質的向上とともに,大学教育と社会との双方向性を拡充し,社会的ニーズに適合した大学教育・人材育成を行うものである。

 

背景

少子高齢化やグローバリゼーション,高度情報化が顕著である現代では,年齢や障害の有無,言語や文化の違い,ITリテラシーの違いという多様性に関わらず,誰もが製品やサービス,環境や情報の利便性を享受できる,人に優しい社会の創生が希求されている。このような時代背景の中,「利用しやすさ」や「わかりやすさ」を意味する「アクセシビリティ」という概念が注目されている。大学教育においてもアクセシビリティの推進は,広く潜在する多様な知的・人的資源の開拓へと繋がり,高等教育の活性化をもたらすものである。今後,アクセシビリティの概念が,あらゆる分野で社会的ニーズとして広がりを見せていくことは想像に難くない。多様性への理解が必須であるアクセシビリティの教育は,対象を限定しない柔軟な知と創造力を必要としており,高度に専門化が進む大学教育において,分野横断的な発想力の育成に最適な教育課題であると言える。

 

具体的な目標

本取組の学生教育の目的は,社会的ニーズでありかつ身近なテーマである「アクセシビリティ」教育・多様性理解を通して,分野を問わない柔軟な知と創造力を育成し,キャリアとしてのアクセシビリティリーダーAccessibility Leader 以下, ALと略す)認定資格を学外にも開かれた形で整備することにより社会での活躍の機会を広げていくことにある。

 本取組では,AL育成プログラムを,社会に公開した人材育成プログラムへと標準化を進め,Open-AL育成プログラムとして新たに開発する。またALとしての資格を取得した者の活躍の場として,インターンシップ制度を整備し,社会貢献を果たす。

 

取組の具体的内容

 具体的には,以下(Ⅰ)~(Ⅲ)を期間内に行う予定である。

(1)AL育成プログラムの熟成(学内向け)

l  オンライン講座及び研修を核とする教職員向け育成プログラムを開発・実施する。同プログラムは大学院生の受講も想定し開発する。

l  教職員向けオンライン講座を新たに開発し配信する。

l  全学生が受講する教養ゼミ,FD,SDを活用し,オンライン・アクセシビリティ講座の全学生・全教職員の受講を目指す。

l  教育用設備としてアクセシビリティリソースルームを整備。

2)ALインターンシップおよびALキャンプ

l  学内インターンシップ制度を整備し,AL資格取得者の研修の場とする。

l  地域インターンシップ制度を整備し,中等教育機関や地域へのAL資格取得者派遣を行う。

l  AL資格取得者の学外研修プログラムとして,ALキャンプを実施し,最新のアクセシビリティ支援技術や支援の取組,社会的ニーズを学ぶ場とする。

(3)社会に公開したAL育成プログラム(Open-AL育成プログラム)の開発

l  他大学や地域・企業との連携ネットワークとしてAL育成協議会を構築する。

l  AL認定試験をオープン化し,他大学の学生,教職員,社会人の受講や受験を可能とする。

l  本学プログラムを他大学・地域・企業のニーズに適合しうるものに標準化し,将来の国家資格等一般資格への展開を目指す。

 

取組の評価体制

受講者・資格取得者に対するアンケート調査(意識,知識,経験,技術,創造の5項目に関する5段階評価)および資格取得者数の目標値(年度毎に設定)達成率の評価を行い,次期プランに反映させるPDCAサイクルを構成し,年度毎のスパイラルアップを図る。

オープンキャンパス2009

アクセシビリティセンターの様子
身体等に障害のある高校生のみなさん、支援活動や支援技術に興味のある皆さん アクセシビリティセンターをのぞいてみませんか?

場所と日時

総合科学部 事務棟2階 アクセシビリティセンター
  • 8月7日(金) 10:00~17:00
  • 8月8日(土) 10:00~17:00

※来室の時間は自由です。

内容

1.広島大学の障害学生就学支援の特色紹介

  • 就学支援の特色紹介
  • 人材育成のとりくみ紹介(アクセシビリティーリーダー育成プログラム)
  • DVD「バリアフリーの就学支援環境づくり」公開

2.進学相談(障害のある学生、ボランティア活動に興味のある学生)

  • アクセシビリティセンターの教員、情報支援コーディネーター、先輩(在学生)が受験から大学生活までをアドバイス

3.アクセシビリティリーダー育成プログラムについて

4.情報技術を活用した支援技術体験

  • 見えない・見えにくいとき(点訳体験、拡大・読み上げいろいろ体験)
  • 聞こえない・聞こえにくいとき(音声認識体験、パソコントーク体験)

広島大学のオープンキャンパスでの情報支援

  • 8月7日、8日に行われる、広島大学オープンキャンパスでは、筆記通訳(ノートテイク)によるサポートを行っています。
  • 音が聞こえない、聞こえにくいなどの事情で、筆記通訳を希望する方は、事前ににアクセシビリティセンターまでご相談ください。

アクセス

問い合わせ先

アクセシビリティセンター (学生プラザ2階)

  • 電話&ファックス 082-424-6324
  • メール:achu@hiroshima-u.ac.jp (@を半角におきかえてください)

広島大学特色GP国際シンポジウム

 広島大学は障害のある学生に対する支援を拡充し,すべての学生に質の高い同一の教育を保障し,自立と共存が目指せる環境を予め整備することを,「高等教育のユニバーサルデザイン化」として,全学で取組んでいます。
 この取り組みは,平成16年度の文部科学省の「特色ある大学教育支援プログラム」(特色GP)に『高等教育のユニバーサルデザイン化-総合大学における障害学生就学支援-』として採択され,学内外からも高い評価をいただくことができました。これも多くの方々のご支援ご尽力の賜であり,厚く御礼申し上げます。
 本学では、この特色GPの総括的企画として、国際シンポジウムを開催いたします。この企画は、支援活動への啓発,ユニバーサルデザイン化の推進のために本学で毎年開催をしている全学研修会との合同企画です。下記の要領にて,本学の取り組みと並んで、英国から講師をお招きし、高等教育のユニバーサルアクセスについて、国際的な観点から話題を提供いたします。
 多くの皆様方のご参加をお願い致します。

場所と日時等

  • 日 時: 平成19年12月5日(水) 午後2時から5時(受付午後1時30分から)
  • 場 所: 学士会館レセプションホール
         (〒739-0046 東広島市鏡山一丁目2番2号 広島大学東広島キャンパス)
  • 対 象: 教職員,学生,一般
  • 参加費: 無料
  • 主 催: 広島大学
  • プログラム:
    司会進行 佐野(藤田)眞理子(広島大学大学院総合科学研究科教授、アクセシビリティセンター長、障害学生就学支援委員会支援検討WG長)8月3日(金) 10:00~17:

当日の流れ

14:00-14:05 開会の辞

14:05-14:15 学長挨拶

14:15-15:00 基調講演

  • 「英国におけるインクルーシブ・エデュケーション(仮題)」
    サイモン・リー(リーズ・メトロポリタン大学 学長)

15:05-15:35 広島大学における取組について(障害学生支援と高等教育のユニバーサルデザイン化)

  • 「取組の全体像」
    吉原正治(広島大学保健管理センター 教授、障害学生就学支援委員会委員長)
  • 「教育の一環としての支援」
    山本幹雄(広島大学教育室 特任講師)
  • 「中等教育への展開」
    巖淵 守(広島大学大学院教育学研究科 准教授)

16:00-16:55 パネルディスカッション

  • 「高等教育機関における障害学生支援」
    (総合討論) 石田久之(筑波技術大学 教授)
  • 「全国障害学生支援の立場から」殿岡 翼(全国障害学生支援センター)
  • 「卒業生の立場から」村井 大介(名古屋大学 大学院生)
  • 「国際的な立場から」サイモン・リー(リーズ・メトロポリタン大学 学長)
     

16:55-17:00 閉会の辞

情報保障について

  • 当日は、講演資料の和訳、質疑応答の通訳を行ないます。
  • パソコン要約筆記(日本語)を行います。
  • 拡大コピー資料、点訳資料等が必要な方は、事前に下記のメールアドレスまでお問い合わせください。

参加申し込みについて

資料準備と参加者数把握のため、参加希望の方は11月30日(金)までに、下記のメールアドレス宛に一報くだされば幸いです。もちろん、当日受付も歓迎いたします。

アクセス

問い合わせ先

広島大学 障害学生就学支援委員会 
障害学生支援のためのアクセシビリティセンター (総合科学部事務棟2階)

  • 電話&ファックス 082-424-6324
  • メール:achu@hiroshima-u.ac.jp (@を半角におきかえてください)

ポスター

特色GPシンポジウム・ポスター

広島大学が日本の大学で初めてアクセシビリティリーダー一期生を21名認定

2007年3月5日,学長より一期生に認定証授与

国立大学法人広島大学(学長:牟田泰三、所在地:広島県東広島市、以下、広島大学)は,日本の大学初のアクセシビリティリーダー育成プログラムを2006年4月から開始し, 2007年3月に第一期生のアクセシビリティリーダーが誕生します。学長によるアクセシビリティリーダー認定証授与式を、平成19年3月5日11時-12時に、法人本部4F会議室にて行います。
アクセシビリティリーダーとは,高度情報化社会において、様々な分野の中で活躍し、ニーズの多様性やバリアの特性を理解し、ユーティリティ(実用性)とアクセシビリティを相補的に融合できる分野横断的な知識と素養を持った人材です。アクセシリビリティリーダーは、大学卒業後に、アクセシブルなサービスをプロデュースする企画開発担当者、就労環境や行政サービスのアクセシビリティを推進する環境コーディネーター、ユニバーサルデザインのアイデアを積極的に盛り込む製品開発者など、様々な専門性とアクセシビリティを相補的に融合し、アクセシビリティを総括的にコーディネートできる人材として、民間および行政における活躍が期待されています。
本育成プログラムは、広島大学とマイクロソフト株式会社(本社:東京都渋谷区、以下、マイクロソフト)が2004年10月に開始した、情報社会を担う人材育成推進のための協力関係の取り組みの中で,本学が完成したものです。
この育成プログラムは大学院生も含む全学の学生15,000人を対象に、体系的に編成されたもので、オンライン講座およびアクセシビリティに関連する4つの講義で構成される先進的でユニークな人材育成プログラムです。広島大学では、育成プログラムの講座・講義を修了した学生を対象に、2006年12月16日、17日、第一回認定試験を本学で実施し、 1月9日に21名(大学院生1名、4年生13名、3年生5名、2年生2名)の合格者を発表しました。これら合格者に対して、3月5日、広島大学より「アクセシビリティリーダー認定」の証書を授与します。この春初めて、認定するアクセシビリティリーダー一期生には、多様な分野において、社会全体のユニバーサルデザイン化を推進する人材として活躍することが期待されます。
広島大学は、全学的な取組みとして、「誰もが利用しやすいように」予めデザインするという「ユニバーサルデザイン」の概念を、「高等教育」へ適用拡張し、「高等教育のユニバーサルデザイン化」を先駆的に推進・実践しています。広島大学ではアクセシビリティに関するオンライン講座、授業(概論、実習A、実習B、研究)を用意し、アクセシビリティリーダー認定試験を実施します。広島大学は、マイクロソフトの技術や情報提供の協力により、アクセシビリティリーダーの育成プログラムを提供することで、高等教育のユニバーサルデザイン化を通して、社会全体のユニバーサルデザイン化の実現を目指します。
マイクロソフトは、本プログラムを修了した学生が、アクセシビリティリーダーとして社会で活躍するための研修を支援します。これは、日本におけるマイクロソフトの企業市民活動の一環としての取り組みで、全ての人々がIT(情報技術)の利便性を享受し、快適で豊かな生活をおくることができる社会の実現に向けて、次代の情報社会を担う人材の育成を図るものです。両者は、2004年からのアクセシビリティ分野での共同活動を通じて、学生に対して、ITアクセシビリティに関する最新技術や動向を伝えるとともに、社員との交流による社会体験研修を行う「マイクロソフト アクセシビリティリーダー サマーキャンプ」を実施してきました。アクセシビリティリーダー第一期生21名中、12名がすでにサマーキャンプを経験しています。

アクセシビリティリーダー育成プログラム概要

プログラム内容

アクセシビリティリーダー育成プログラムでは、下記の「基礎概念」「障害の特性」「支援技術活用」「環境整備」の内容を「STEP1:意識」「STEP2:知識」「STEP3:経験」「STEP4:技術」「STEP5:創造」の5つのステップを経て、段階的かつ体系的に習得します。

  • 基礎概念:「アクセシビリティ」「ユーザビリティ」「バリアフリー」「ユニバーサルデザイン」などの基礎概念
  • 障害の特性:視覚や聴覚、運動機能といった身体の障害や、年齢の違い、言語や文化の利害やデジタル格差といったバリアの要因
  • 支援技術活用:「見る」「聞く」「動く」「操作する」「学ぶ」「伝える」などの支援技術の活用
  • 環境整備:「生活環境」「就学環境」「就労環境」「地域」の環境整備

アクセシビリティリーダー認定

本プログラムにてSTEP4の修了者に対して、広島大学によるアクセシビリティリーダーの認定試験を実施。

マイクロソフト アクセシビリティリーダーサマーキャンプ

アクセシビリティリーダー認定者のうち、さらに意欲のある学生を対象に、「社会を知る」「最新の技術動向を知る」「未来を考える」をテーマに、マイクロソフトが集中研修を提供。

図:アクセシビリティリーダー育成カリキュラム
アクセシビリティリーダー育成カリキュラム

お問い合わせ

広島大学 アクセシビリティセンター

  • 電話&FAX 082-424-6324
  • メール achu@hiroshima-u.ac.jp (@を半角でおきかえてください)